ジェノタイプ1型に加え、2型でも適応を取得
田辺三菱製薬株式会社は9月19日、同社のC型慢性肝炎治療薬「テラビック(R)錠250mg」(一般名:テラプレビル)について、ジェノタイプ2型C型慢性肝炎を効能・効果として追加する一部変更承認を取得したことを発表した。
画像はwikiメディアより引用
同剤はこれまで、日本人患者の約7割を占めるとされるジェノタイプ1型に対して使用されてきたが、今回、約3割のジェノタイプ2型患者への適応を取得したことで、より幅広く使用することができる薬剤となった。
有効な治療法のない患者で3剤併用療法が可能に
従来、ジェノタイプ2型のC型慢性肝炎患者においては、ペグインターフェロン アルファとリバビリンの2剤併用療法などを行うことが一般的で、こうした治療でも効果が得られない場合では、有効な治療法が存在しなかった。
今回「テラビック」が追加適応を取得したことによって、同剤を加えた3剤併用療法という、新たな治療選択肢を提供することが可能となる。
「テラビック」は、C型肝炎ウイルスの複製に関与するNS3-4Aセリンプロテアーゼを阻害することで、C型肝炎ウイルスの増殖を抑制する経口薬。2011年11月より発売されている。
田辺三菱製薬では、今後も「テラビック」の適正使用を推進し、C型慢性肝炎患者の治療に貢献していきたいとしている。(紫音 裕)
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・田辺三菱製薬株式会社 ニュースリリース