■販売名違いの同成分知らず
日本医療機能評価機構は、今年4月から6月までの医療事故情報等をまとめた報告書を公表した。新たなテーマとして、後発品に関する知識不足により、救急入院時から持続点滴されていた蛋白分解酵素阻害剤の後発品「ナオタミン」と「ナファモスタットメシル酸塩」が同成分と気づかず、点滴漏れによる皮膚の色調変化に対応が遅れた事例等、2件が報告された。
後発品の使用促進策を受け、各医療機関で後発品採用がされる一方、後発品には複数の販売名があったり、薬剤の名称が似ていることから、異なる成分の薬剤を後発品と思い込んでエラーとなった医療事故事例が報告されている。