忙しいと短くなりがちな睡眠時間
仕事が忙しいことが原因で睡眠不足を訴える人も多いと思います。睡眠時間を削ってしまうことは欠勤率を高め、いつも通りに働くことができない悪循環を招いてしまう・・・。そんな日本人にとっても気がかりな報告がフィンランドから寄せられました。
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調査の対象となったのは、フィンランドの男女3,760人。年齢は30歳から64歳で、調査の前年に何らかの仕事をしていた人たちです。
この参加者に対し、睡眠状況について自己申告でアンケートに答えてもらいました。また、調査参加者を対象にした医師による健康診断を行い、健康状態を把握しました。病欠のデータに関しては、10日以上の欠勤を把握している保険会社のデータを利用し、それぞれの関連性を追跡しました。
7~8時間の睡眠で病欠率を減らそう
調査の結果、睡眠時間が6時間未満もしくは9時間を超える人たちの間では、病欠率が高いことがわかったのです。分析によると睡眠時間が男性で7.8時間、女性で7.6時間の人が、病欠のリスクが最も低いそうです。
また寝つきが悪い、早朝に目が覚めてしまう、眠りが浅いといった睡眠障害の症状も、仕事の病欠の割合に影響することも確認されました。
仕事の効率を高めるうえで、健康管理が大切なことは多くの人が実感していることでしょう。睡眠時間の見直しを行うことで、健康不安もなくなり効率的に仕事ができるかもしれません。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
・Sleep and Sickness Absence: A Nationally Representative Register-Based Follow-Up Study
・Study links healthy sleep duration to less sick time from work