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日本産科婦人科学会 妊婦への「ラニナミビル」投与の調査結果を報告

読了時間:約 1分
2014年09月18日 PM05:30

厚労省指導のもと、2012年、2013年に調査

公益社団法人 日本産科婦人科学会は9月9日、抗インフルエンザ薬「(R)(一般名:)」の妊婦への投与に関する調査結果を発表した。


画像はwikiメディアより引用

この「妊娠中に服用された抗インフルエンザ薬ラニナミビルの妊娠帰結に及ぼす影響」は、日本産科婦人科医会員の協力を得て、厚生労働省の指導のもとに実施されたもの。2012年、2013年に日本産科婦人科学会周産期委員会委員らによって調査された。

なお、調査結果は、専門誌「Pharmacoepidemiology and Drug Safety」に7月29日付でオンライン掲載されている。

妊娠中のラニナミビル服用は悪影響示さずと結論

報告によると17名が妊娠3~11週、39名が12~21週、46名が22~36週の間に、10名が妊娠37週以降に20~40mgのラニナミビルの単回吸入投与を受けた。

21週以前に投与を受けた1名が12週未満流産を経験したものの、111名については生児を得て、このうち9名が37週未満早産となったとしている。また、生児111名のうち形態異常が確認されたのは3名、SGAだったのは5名、黄疸のために光線療法を行ったのは11名、一時的に呼吸補助を必要としたのは5名だった。

リリースでは今回の調査の結論として

本研究は大規模研究ではなく、また対照群も設定していないが、妊娠中のラニナミビル服用は妊娠予後に悪影響を与えないことを示した。(日本産科婦人科学会 リリースより引用)

と結ばれている。(小林 周)

▼外部リンク
公益社団法人 日本産科婦人科学会 プレスリリース

 

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