LANTERN試験の結果、欧州呼吸器学会で発表
スイス・ノバルティス社は現地時間9月7日、「ウルティブロ(R)ブリーズヘラー(R)」が慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の増悪抑制、呼吸機能改善において、「Seretide(R)Accuhaler(R)」に対して優越性を示すデータを発表した。
画像はwikiメディアより引用
これは1日1回吸入の「ウルティブロ ブリーズヘラー」と、1日2回吸入の「Seretide(R)Accuhaler(R)」とを直接比較したLANTERN試験の結果。LANTERN試験は中等症から重症のCOPD患者を対象に行われ、結果については9月6~10日にドイツ・ミュンヘンで開催された「欧州呼吸器学会」で発表された。
Seretideに対し、非劣性および優越性を示す
LANTERN試験は過去1年間の増悪回数が1回以下と症状が安定している中等症から重症のCOPD患者を対象に、ウルティブロ50/110µgの、Seretide50/500µgに対する非劣性を比較・検討するために行われた。無作為、二重盲検、並行群間、26週間にわたる試験で、中国、アルゼンチン、チリ、台湾の56施設で実施された。
試験の結果、投薬26週間後の呼吸機能(トラフFEV1)について、主要評価項目においてウルティブロのSeretideに対する非劣性が示され、さらに優越性が認められたとしている。(小林 周)
▼外部リンク
・ノバルティス ファーマ株式会社 プレスリリース