甲状腺がんの診断や術後のモニタリングに貢献
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は9月11日、甲状腺関連検査薬「エクルーシス試薬Tg II」および「エクルーシス試薬 カルシトニン」を9月26日に発売すると発表した。
画像はプレスリリースより
エクルーシス試薬Tg IIは、電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)を測定原理とする自動分析装置を用いて、甲状腺がんにおける再発マーカーとして有用性が確認されている血中Tg値を18分で測定する試薬。同社の既存品に比べ、高感度で低濃度域の再現性が向上しているため、低濃度域におけるTg値を正確に把握できることが期待されるという。
結果判定に3日を要していた血中カルシトニンの測定が18分に
血中カルシトニンの測定は、甲状腺がんの約1~2%である甲状腺髄様がんの診断および手術後のモニタリングに有用で、これまで日本では放射性物質を用いた検査方法のみ販売されていた。測定には特殊な検査設備が必要で、結果判定に3日程度を要していた。
エクルーシス試薬 カルシトニンは、エクルーシス試薬Tg IIと同じくECLIA法を測定原理とする自動分析装置を用いて、血中カルシトニンを18分で測定。同試薬によって検査時間の短縮と病院の検査室での検査が可能となり、迅速な診断に貢献し、患者の負担を軽減するとしている。(浅見園子)
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・ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 プレスリリース