レジエンス株式会社とともに治療法開発へ
大阪市立大学は9月5日、肝線維化による肝疾患に対する再生医療の共同研究を開始することを発表した。
画像はプレスリリースより
同大学大学院医学研究科 肝胆膵病態内科学の河田則文教授、機能細胞形態学の池田一雄教授、吉里勝利客員教授らが、レジエンス株式会社とともに共同研究を実施し、再生医療をキーワードに、新たな治療法開発を目指すという。
線維化した肝臓環境の改善を目的に
肝炎等の肝障害発症により星細胞が活性化されるとコラーゲン線維が合成される。慢性化すると肝臓が線維化し、肝硬変へと進行。さらに肝臓がんや肝不全を引き起こす。
同研究はアルブミン合成、チトクロームP45活性といった高度に分化した機能を保持し、増殖できる肝細胞の周辺環境を、肝細胞や星細胞など肝臓構成細胞の機能を制御することで整備し、オルガノイドとして構築することを目的に行われる。各細胞成分の機能を人工的に微調整できる技術開発を行いつつ、最終的にはその組織体を移植して再生医療へ応用することを計画しているという。(小林 周)
▼外部リンク
・大阪市立大学 プレスリリース