映像のタイプで食べ方が変わる?
テレビなどで映像を見ながらものを食べることで、太りやすくなるというような説が、数年前から一部で報道されてきています。
この画像はイメージです
けれども、テレビを通じて見る映像にも色々な種類があります。映像の種類によって、「ながら食べ」の状態は違うのでしょうか?この疑問に答えるべく、アメリカ・コーネル大学の研究グループによって調査が行われました。
調査に参加したのは、94人の大学生。用意した3種類の映像のうち、1つを見てもらいました。その映像とは、ハリウッドのアクション映画「アイランド」、インタビュー番組「チャーリーローズ」、「アイランド」の音声のないものの3つで、それぞれ20分の長さでした。
映像を見ながらつまめるように、M&Ms、クッキー、にんじん、ブドウを並べておき、前後で食べ物の重さを量ることで、「ながら食べ」の量を確認しました。
アクション映像を見ている間の食べる量はインタビュー番組の時の2倍
すると、音声付きの「アイランド」を見た人たちは、「チャーリーローズ」を見た人たちの倍近い量の食べ物を口にしていました。音声のない「アイランド」を見た人と「チャーリーローズ」を見た人を比べても、「アイランド」の方が36%多く食べていました。
原因は定かではありませんが調査を行った専門家は、この差は、カットや音源の切り替わりが多いことによるのではないかと分析しています。注意を払う対象が、どんどん切り替わるアクション映像では、その時食べているものに気が回らず、ついつい多く食べてしまうという現象と考えられています。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
・Watch What You Eat: Snacking While Watching Action Movies Leads to Overeating