日本での臨床比較第3相比較試験結果に基づき
武田薬品工業株式会社は9月5日、同日付で前立腺がん・閉経前乳がん治療薬「リュープリン(R)」(一般名:リュープロレリン酢酸塩)」の6か月製剤について、製造販売承認を申請したと発表した。
画像はwikiメディアより引用
リュープリンは、武田薬品工業が創製したLH-RHアゴニスト(黄体形成ホルモン放出ホルモン誘導体)注射用製剤。持続的な作用を及ぼすことにより脳下垂体の反応性を低下させ、性ホルモンの産生を抑制するという。
前立腺がんや閉経前乳がんなどのホルモン依存性疾患の治療薬として世界中で使用されており、今回の申請にあたっては、日本における2つの多施設共同・無作為化・非盲検臨床第3相比較試験が実施された。
閉経前乳がん治療薬として世界初の6か月製剤
武田薬品工業は製造技術のイノベーションにより、リュープリンを独自のマイクロカプセル製剤技術により徐放性製剤として開発。1回の投与で安定した血中濃度を長期間維持することを可能とし、米国での最初の承認時には1日1回投与であったのに対し、現在、日本では1か月製剤・3か月製剤が承認されている。
なお、今回の6か月製剤の申請は、閉経前乳がん治療薬としては世界初となる。(小林 周)
▼外部リンク
・武田薬品工業株式会社 プレスリリース