■医療費適正化にも取組む
塩崎恭久厚生労働大臣は3日の初登庁後、記者団に対し、安倍晋三首相から持続可能な社会保障制度の構築や雇用の確保、子育て支援などに取り組むよう指示を受けたことを明らかにし、「社会保障は身近で関心の高い問題。全国民の生活に深く関係する行政を担うトップとして、役所のみなさんとしっかり連携しながら頑張っていきたい」と抱負を述べた。
また、「国会がん患者と家族の会」のメンバーで、昨年12月に成立した「全国がん登録法」の取りまとめ役だった塩崎氏は、がん登録のあり方についても言及し、「国民に還元できるようにしていくというところが最大のポイントだと思っている」との考えを示した。
塩崎氏は、「癌対策と治療法の開発にどう役立っていくかが大事で、そのためには、いかに実効性のあるデータを集めることができるかどうかが重要になる」と述べた。
4日に省内で行った記者会見では、医療費の伸びについて指摘し、「医療の効率化は当然必要だと思っている。今の医療費適正化計画を見直していかなくてはいけない」との考えを示した。
また、過去に実施を求めていたとされる薬価の頻回改定については、政府の骨太方針を踏まえ、「中央社会保険医療協議会や与党内での議論を勘案して決める」と述べるにとどめた。
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