GLP-1受容体作動薬として最も幅広い効能・効果を持つ薬剤に
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は8月29日、GLP-1受容体作動薬「ビクトーザ(R)(一般名:リラグルチド)」について、2型糖尿病を効能・効果とした一部変更承認を取得したと発表した。
画像はwikiメディアより引用
これまでは単独療法、あるいはスルホニルウレア(SU)薬との併用療法が可能とされていたが、今回の承認取得により他の経口糖尿病薬およびインスリン製剤との併用が可能となった。これにより同剤は、GLP-1受容体作動薬の中で最も幅広い効能・効果を持つ薬剤となったとしている。
経口薬、インスリン製剤との併用試験で良好な結果
今回の申請は4種類の経口糖尿病薬との併用試験、インスリン製剤との併用試験において、良好な血糖コントロールが得られた結果に基づき、行われたという。
併用試験に用いられたのは、経口糖尿病薬として速効型インスリン分泌促進薬、α-グルコシダーゼ阻害薬、ビグアナイド薬、チアゾリジン薬。インスリン製剤としては基礎インスリン、混合型インスリンおよびベーサルボーラス療法による基礎インスリンと追加インスリンの併用。いずれの試験においても、対照群と比較して優れたHbA1c低下効果が認められ、特記すべき安全性上の問題も見られなかったとしている。(小林 周)