バイオ医薬品開発の効率化と迅速化を支援
メルク株式会社は8月26日、同社のライフサイエンス部門メルクミリポア事業部が、バイオ医薬品製造の技術支援施設である「バイオマニュファクチャリングサイエンス・トレーニングセンター(BSTC)」を2014年9月4日にオープンさせると発表した。
画像はプレスリリースより
このBSTCは、東京お台場のダイバーシティ東京オフィスタワー15階部分に設置されるもので、バイオ医薬品開発および製造の各プロセスにおける実証試験や共同研究をはじめ、各種セミナー、最先端製品のデモンストレーションなどの実施にまで対応する複合オープンラボスペース。これまで神奈川県横浜市に置いていた旧センターを移転させ、規模を拡大して新施設として開設するという。
特に実証実験用スペースとなる「パイロットスケールゾーン」を従来の約5倍にまで拡張、充実した設備を整えるという。メルクミリポアのBSTCとしては、世界で9番目の施設を用いて、同社はバイオ医薬品企業をサポートし、開発の効率化と迅速化を促すことで、医療への貢献を目指すとしている。
オープン当日にはフォーラムを開催
新施設には、最先端の「Mobius(R)」シングルユース機器を培養工程から精製工程まで一同に揃え、綿密に工程を再現した実験施設である「パイロットスケールゾーン」や、小スケールでの各種試験が可能なラボエリアである「プロセス開発・アプリケーションテストゾーン」、メルクミリポアのスペシャリストや外部講師による最新内容のトレーニングやセミナーが展開される「セミナー&トレーニングゾーン」、最新製品を展示する「ギャラリーゾーン」が設けられている。
オープン当日の9月4日には、今回で13回目となるフォーラム「Merck Millipore Bioforum 2014」を開催。「バイオ医薬品製造の先端技術と今後の展望」をテーマに、専門家を招き、最新技術を用いたソリューションや将来の動向を見据えた展望などに関する講演を行うとしている。(紫音 裕)
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・メルク株式会社 ニュースリリース