ドルテグラビルにアバカビル、ラミブジンを配合
塩野義製薬株式会社は8月25日、インテグラーゼ阻害薬ドルテグラビルを含む配合剤「Triumeq(R)」について、英ViiV Healthcare Ltd.(ViiV社)が米国食品医薬品局(FDA)から承認を取得したことを発表した。
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Triumeqは、ドルテグラビルに核酸系逆転写酵素阻害薬であるアバカビルおよびラミブジンを配合したHIV感染症治療薬。1日1回、1錠の服用で治療を行うことができる。このため、抗HIV薬による長期間の多剤併用療法が標準的な治療法となっている現在のHIV治療において、患者の服薬利便性を向上させ、長期の服薬遵守に貢献すると期待されている。
エファビレンツ/テノホビル/エムトリシタビン配合剤に対して優越性示す
承認申請には「Tivicay(R)(一般名:ドルテグラビル)」の第3相臨床試験のひとつであるSINGLE試験の結果を主なデータとして提出。主要評価項目である既存の3剤配合剤「Atripla(R)(エファビレンツ/テノホビル/エムトリシタビン配合剤、国内未承認)」との有効性に関する非劣性検証において、ドルテグラビル/アバカビル/ラミブジンの優越性が示されているという。
なお、Tivicayは塩野義製薬とViiV社の共同開発によって見出された新規HIVインテグラーゼ阻害薬であり、現在、世界各国で発売されている。プレスリリースでは、今回のFDAによるTriumeqの承認により、米国でTivicayを必要とするHIV患者の皆の服薬利便性が改善されることが期待されるとしている。(小林 周)
▼外部リンク
・塩野義製薬株式会社 プレスリリース