魚を食べるのは脳にいい!
焼き魚を週1回以上食べることで、脳の健康度がアップするという報告が、専門誌「American Journal of Preventive Medicine」に寄せられました。
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魚が脳に及ぼす影響は、これまでにも多くの専門家が触れてきましたが、その多くが、魚に含まれる「オメガ3脂肪酸」によるものとされてきました。しかし今回の調査では、食べている魚にオメガ3脂肪酸がどのくらい含まれるか、という点では関係が見られなかったのです。
とにかくシンプル。ポイントは調理法のみ
ただし、調理法については指定があります。というのも、魚を揚げた場合では影響が見られなかったからです。これは、高温での調理でオメガ3脂肪酸が破壊されるからではないかと解釈されました。
週1回炭火焼きやオーブン焼きの魚を食べているとした人たちでは、定期的に魚を食べない人に比べて、脳の中で活動している灰白質のサイズが、記憶を司る部分で4.3%、認知を司る部分で14%大きくなっていたのです。また、大学進学率も高くなっていました。
実際の生活の中で、いちいちオメガ3脂肪酸がどのくらい含まれるかを常に頭に置いて献立作りや調理にあたることは、現実的ではありません。シンプルに、週1回は焼き魚の習慣をつければ良いとは、とても実践的で嬉しいですね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
・Eating Baked or Broiled Fish Weekly Boosts Brain Health, Pitt Study Says
・Regular Fish Consumption and Age-Related Brain Gray Matter Loss