3年間の共同研究を実施
アストラゼネカ株式会社と田辺三菱製薬株式会社は8月20日、英アストラゼネカPLCと田辺三菱製薬が糖尿病性腎症に関する共同研究契約を締結したことを発表した。
画像はwikiメディアより引用
両社の専門性や研究資産を有効活用し、3年間の共同研究を行う。有望な研究初期段階の低分子創薬を推進し、臨床開発まで進めていくことを目的としている。
それぞれの研究部門、研究所で平行して研究
共同研究は、スウェーデンのムンダールに拠点を置くアストラゼネカの循環器・代謝性疾患領域の低分子化合物研究部門と、田辺三菱製薬の研究所で並行して行い、費用はそれぞれが負担するという。
同研究では、創薬ターゲットの選択から新薬候補となる低分子化合物の創製までの研究を実施。両社共通の創薬ターゲットは同定されているが、両社の合意にもとづいた新たな創薬ターゲットやプログラムの追加・変更も検討するとしている。
アストラゼネカ 循環器・代謝性疾患領域 低分子化合物研究部門の責任者であるマーカス・シンドラー氏はプレスリリースで
本共同研究により、早期段階のプログラムにさらに注力し、意思決定の基になるデータ作成を各社単独で実施するよりも速くできるようになります。最終的には、慢性腎臓病治療への貢献をめざす当社の糖尿病性腎症のポートフォリオを、より迅速に拡大することができると考えています。(アストラゼネカ株式会社 プレスリリースより引用)
と述べている。(小林 周)
▼外部リンク
・アストラゼネカ株式会社 プレスリリース