薬系大学の人気は昨年度にも増して上昇している。日本私立薬科大学協会によると、2014年度の私立薬科大学(薬学部)入学志願者調査の結果、入学志願者数は12万1431人に達した。昨年度は一昨年度より2万人以上多い10万3584人の志願者があったが、14年度も1万7847人増と4年連続して増加。一時期の“薬学離れ”から脱し、“薬学人気”が確実なものになりつつあるようだ。募集数に対する倍率も志願段階で10・7倍と二桁の大台に達した。(表参照)
■私立薬大協が14年度調査公表
今年度の薬科大学(薬学部)の入学者数は1万3505人(北大、東大除く)と定員の1万2698人をオーバーし、一昨年以降“定員割れ”を免れている。個別の“定員割れ”も11校にとどまっていることなどは既報(5月14日号)の通り。その背景に志願者数が大幅に増加していることが、同調査によって明らかになった。調査は私立薬大協加盟の57校(徳島文理大香川含む)を対象に行った。
今年度の定員は1万1389人と昨年度の1万1424人より若干減少し、数年来の減少傾向に歯止めがかかっていない。また、募集数は「一般」が7147人、「推薦」が4178人と昨年度に比べ若干だが「一般」の方が募集数が増加した。合わせて1万1326人(プラス若干名)で、昨年度の1万1345人より減少した。