1回の採血で13種類のがん診断を可能に
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、独立行政法人国立がん研究センター(NCC)、東レ株式会社は8月18日、簡便にがんや認知症が検査できる診断機器・検査システムの開発に着手すると発表した。
画像はプレスリリースより
同検査システムは、胃がん、食道がん、肺がん、肝臓がん、胆道がん、膵臓がん、大腸がん、卵巣がん、前立腺がん、膀胱がん、乳がん、肉腫、神経膠腫の13種類のがんとアルツハイマー病などの認知症を1回の採血で診断することを可能とすることを目指すという。
体液中マイクロRNAを網羅的に解析
プロジェクトの期間は、2014年度から2018年度の5年間。患者体液中マイクロRNAの網羅的解析、疾患横断的に解析可能なマイクロRNA発現データベースの構築、マイクロRNA診断マーカーとマイクロRNA検査・診断技術の開発、臨床現場での使用に向けた検査システムの開発を行うとしている。
事業規模として約79億円が予定されており、研究開発責任者はNCC研究所分子細胞治療研究分野の落合孝広分野長が務める。(小林 周)