厚生労働省医薬食品局の森和彦審査管理課長は18日、専門紙の就任会見に応じ、長年、審査の現場を見てきた経験から、「日本でもイノベーティブな製品がどんどん生まれてこなければいけない」とし、日本発の革新的な医薬品・医療機器を輩出していく必要性を強調した。ただ、初めて医療現場に出ていく製品は「出だしにいろいろなトラブルがある」とし、医療現場で起こり得る様々なケースを想定しながら開発、上市するなど、「心配りが効いている製品が現場に出ていくような手伝いをしたい」と語った。また、フェーズIIaなどの早期臨床開発の精度を上げることが「世界的な潮流になっている」との認識を示し、拠点となる医療機関の整備を進めるべきとの考えを示した。
森氏は、「日本の産業が世界の中で存在感を示していくためには、医療分野は大事」とした上で、「そのためには、斬新なものを次々と出していく必要があると痛感している」と語った。