キウイを食べて喘息=キウイアレルギー?
アレルギー性の喘息は、日本でも小児喘息の多くの割合を占めるものとして、様々な調査や取り組みが行われています。その中で、キウイフルーツによるとされるアレルギーも確認されていました。
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一方、小児のアレルギー性喘息のアレルゲンとして多いもののひとつが、カビ。特に「Alt a 1」という、カビを構成するタンパク質は、カビアレルギーと深く関わっていると言われます。
この「Alt a 1」を持つカビは、キウイフルーツについていても、見た目には全く違いが見られないことが、スペインのポリテクニカ・デ・マドリード大学の研究によって分かったのです。
目には見えないカビが原因かも?
その研究によると、キウイフルーツをカビと接触させると、感染後2週間ほどで防御タンパク質が作られていることが分かりました。そして、防御タンパク質が作られていても、カビは存在し続けていました。けれども、この変化は全く目に見えない形だったのです。
これまでキウイフルーツがアレルギーと考えられていた小児のアレルギー喘息では、本当のアレルゲンはカビである可能性も出てきました。過去にキウイを食べて具合が悪くなり、お子さんがキウイアレルギーと考えていたけど、病院で検査をしたことがない方は、医療機関で検査してみても良いかもしれませんね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
・Alt a 1 from Alternaria interacts with PR5 thaumatin-like proteins
・Progress in allergic asthma research after ingestion of fruits