2型糖尿病を適応症にdulaglutideの承認を申請
日本イーライリリー株式会社は8月4日、新規開発中のグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬である「dulaglutide」について、2型糖尿病を適応症に7月31日付で、日本国内での製造販売承認申請を行ったと発表した。
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3つの第3相臨床試験に基づいて申請
dulaglutideは、ヒトGLP-1由来のGLP-1アナログ2分子とヒト免疫グロブリンG4(IgG4)のFc領域を短いペプチドリンカーで共有結合させたGLP-1受容体作動薬。週1回の投与で効果を発揮するほか、投与時の溶解操作が不要。グルコース濃度依存性のインスリン分泌促進や胃内容排出遅延といった作用によって、血糖コントロールを改善する薬剤である。
承認申請は、日本国内で実施された3つの第3相臨床試験結果に基づいて行われた。1つ目は、単独療法でのプラセボおよびリラグルチドとの比較試験、2つ目は、スルホニル尿素薬(SU)および/またはビグアナイド薬との併用療法によるインスリングラルギンとの比較試験、3つ目は、経口血糖降下薬単剤との併用療法長期投与試験が挙げられている。(紫音 裕)
▼外部リンク
・日本イーライリリー株式会社 プレスリリース