協和発酵キリンが創製した完全ヒトモノクローナル抗体
協和発酵キリン株式会社は7月29日、抗線維芽細胞増殖因子23(FGF23)完全ヒト抗体KRN23について、成人X染色体遺伝性低リン血症性くる病・骨軟化症(XLH)を対象とした第1相試験を開始したことを発表した。
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KRN23は、協和発酵キリンが創製した抗FGF23完全ヒトモノクローナル抗体。XLHで産生が過剰になっているFGF23と結合することでその作用を抑制し、尿細管でのリンの再吸収を増加させ、血中リン濃度を増加させる。
これまでに、海外において成人XLHを対象に第1相単回投与試験、第1/2相反復投与用量漸増試験、継続投与試験が行われており、これらについての結果はすでに複数の学会で発表されている。
日韓による共同治験として実施
今回、開始が発表された第1相試験はこのような状況を踏まえて行われるもので、日本と韓国による共同治験として実施されるという。
同試験はKRN23を0.3、0.6または1.0 mg/kg、単回皮下投与する逐次漸増オープン単回投与試験で、目標被験者数は15例。KRN23の単回皮下投与における安全性および忍容性検討が主たる目的とされている。(小林 周)
▼外部リンク
・協和発酵キリン株式会社 プレスリリース