すべての用量で改善が示される
仏サノフィと米Regeneron Pharmaceuticals, Inc.は7月9日、中等度から重度のアトピー性皮膚炎成人患者を対象にした「dupilumab」の第2b相試験において、肯定的な結果が得られたことを発表した。
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第2b相試験において、dupilumabの5つの皮下投与用量はすべて、主要評価項目であるベースラインから16週までのEASIスコアの平均変化率について用量依存的な改善を示したという。
IL-4、IL-13のシグナル伝達を阻害
dupilumabは、中等度から重度のアトピー性皮膚炎発症に重要な役割を果たすIL-4、IL-13という2つのサイトカインのシグナル伝達を阻害する、モノクローム抗体である。
今回の結果は、昨年報告された喘息を対象にした第2a相試験結果とともに、このIL-4、IL-13経路がアレルギー性疾患の根本的役割を担っている可能性を示す科学的エビデンスを裏付けるものとされる。
副次的な有効性指標も改善
EASIスコアの改善率は、最高用量群である300mgを週1回投与した場合で74%、最低用量群である100mgを月1回投与した場合で45%であり、プラセボを投与した場合の18%に対し有意差を示したという。
また、dupilumab投与患者は16週間の投与後、副次的な有効性指標においても統計学的に極めて有意、用量依存的な改善を示したとしている。(小林 周)
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・サノフィ株式会社 プレスリリース