造血器腫瘍領域の5種類を新規公開
公益財団法人 先端医療振興財団 臨床研究情報センター(TRI)は7月16日、NCCN(National Comprehensive Cancer Network)ガイドライン日本語版サイトにおいて、新たに造血器腫瘍領域を追加し、まず5種類についてのガイドラインを公開した。
画像はプレスリリースより
NCCNは、全米の主要ながんセンターが非営利目的で結成したガイドライン策定組織。そのガイドラインはがん診療において世界的に活用されている。TRIは、このNCCNガイドラインの日本語版を2010年からWebサイト上で公開してきた。日本語訳は、日本の診療ガイドラインを発行する学会が監訳・監修している。
新たに公開されたのは、ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレーム・マクログロブリン血症/リンパ形質細胞性リンパ腫、多発性骨髄腫、全身性ALアミロイドーシス、骨髄増殖因子の5種類で、骨髄増殖因子は日本癌治療学会が、それ以外の4種類は日本血液学会が監訳・監修を手がけている。
計26種類のGLが閲覧可能に、残り5種類も随時公開予定
NCCNの造血器腫瘍領域におけるガイドラインは全部で10種類あり、残りの5種類についても、日本血液学会の監訳・監修のもと、随時公開していく予定になっているという。
今回の新規公開で、NCCNガイドライン日本語版は、すでに公開されている大腸がん、泌尿器がん、肺がん、婦人科がん、膵腺がん、原発不明がんの各領域とあわせ、7領域、計26種類が閲覧可能となった。
なおWebサイトでは、NCCNガイドラインを利用するにあたって注意すべき、日本の診療ガイドラインとの差異についてなどをまとめた、学会からのコメントも見ることができる。(紫音 裕)