東京大学創薬オープンイノベーションセンターへ
小野薬品工業株式会社は7月9日、国立大学法人東京大学との間で、同大学の創薬オープンイノベーションセンターに、同社が独自に保有する化合物ライブラリーを提供することで合意、契約を締結したと発表した。
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東京大学では近年、全国の研究者に対し、創薬オープンイノベーションセンターが管理する21万超の大型化合物ライブラリーから必要に応じたサンプルを提供し、大規模スクリーニングによる活性化合物の探索を支援してきている。今回、この創薬オープンイノベーションセンターの化合物ライブラリーに、小野薬品の化合物ライブラリーが追加されることとなった。
創薬研究のスタート時点から産学連携で後押し
小野薬品の発表によると、東京大学の大型化合物ライブラリーに、同社の化合物ライブラリーが加えられることで、国内の大学や公的研究機関等に所属する研究者が、より実用的な創薬研究に結びつく可能性を有する化合物サンプルを使用することが可能になるという。
産学連携による新薬開発、新規治療法開発などは多方面で進められているが、創薬研究のスタート時点から産学が連携したオープンイノベーションを採用することで、創薬のシーズ創出が加速され、将来の医薬品候補化合物の開発および事業化が進むものと期待される。こうした委託化合物ライブラリーの利用を希望する研究者には、準備が整い次第、創薬イノベーションセンターから提供が開始される予定だ。(紫音 裕)
▼外部リンク
・小野薬品工業株式会社 プレスリリース