■病院・薬局、地域別で格差
薬学系の私立57大学・学部の2013年度実務実習実態調査結果がまとまった。調整機構経由・非経由を合わせた全体として病院実習費用は「35万円~40万円未満」、薬局実習は「27万5000円超~30万円未満」がそれぞれ多く、両者間で未だ開きが大きい。また、地区ブロック別で実習費に差はあるが、薬局実習に関しては概ね「27万5000円以下」~「27万5000円超~30万円未満」の範囲にあった。一方の病院実習は東海・北陸では主に「27万5000円以下」だが、関東、近畿では6割程度が「35万円~40万円未満」を占めており、地域による開きが大きい状況が続いていることなどが明らかになった。
13年度の国公立を除く私立大学・学部における実務実習実施施設数・受入学生数は、病院5335施設(前年度5470施設)に対し9505人(同9666人)と施設数、学生数ともに前年度を下回った。これを調整機構(機構)経由と非経由(大学独自で契約)の別で見ると、機構経由は3695施設(前年度3899施設)に対し5499人(同5810人)と、施設数では69%、学生数では58%となった。