社員37,000人を対象に
株式会社リコーは7月8日、遠隔生涯ヘルスケアサポート「RICOH Remote-ifetime Healthcare Support(R-LHS)」サービスについて、同社グループ社員を対象とした試行実験を開始したことを発表した。
画像はプレスリリースより
社内実証実験は、グループ会社を含めた国内約37,000人の社員を対象に本年秋まで実施する予定で、既に複数の拠点で産業医の主導により、社員の健康相談に関する試行実験を開始しているという。
遠隔生涯ヘルスケアシステムとは、対象者の勤怠、健診、生体・環境モニタリングなどからなる健康情報データベースと、専門スタッフ(産業医)が対象者に遠隔面談を行うプラットフォームで構成されるシステム。
経年・継続的な健康情報を検証することで、対象者には健康予報、経営者には企業ヘルシー度指標を提供し、対象者の健康維持と労働意欲活性化だけでなく、経営者の健康経営に対する維持向上に貢献するという。同社では、このシステムを医療・ヘルスケア、ライフサイエンス分野での新たな事業開発に向けた第一歩と位置付けている。
産学連携し疾病予防に
同システムのプロトタイプは、産業医の指導・ニーズに基づいて構築。工場や支社、営業所などにその都度、産業医が出向かずに、離れた場所から面談、データ処理を行うことができる。
このプロトタイプは、遠隔医療画像伝送事業を行うViewSend ICT株式会社と共同開発し、対象者の医療画像を産業医と一緒に見ながらコミュニケーションすることができる。また、産業医科大学の産業生態学研究所との共同研究によって、企業ヘルシー度指標を定義し解析するという。
将来的には産学連携など、提携先を拡大することで、働く人の疲労とストレスを解析し疾病予防に役立てるとしている。(浅見園子)
▼外部リンク
・株式会社リコー ニュースリリース