SGLT阻害物質T-1095をルーツとする日本発のSGLT2阻害剤
田辺三菱製薬株式会社と第一三共株式会社は7月4日、田辺三菱製薬が創製したSGLT2阻害剤「カナグル(R)錠100mg(一般名:カナグリフロジン水和物)」が、2型糖尿病を効能・効果として製造販売承認を取得したことを発表した。
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同剤は、経口SGLT阻害物質T-1095をルーツとする、日本発のSGLT2阻害剤。腎臓の尿細管において糖の再吸収に関与するSGLT2(ナトリウム-グルコース共輸送体2)を阻害し、糖の再吸収を抑制。尿中に過剰な糖を排泄し、優れた血糖低下作用を示すという。
製造・販売は田辺三菱製薬が行い、プロモーション活動は田辺三菱製薬と第一三共が共同で行うとしている。
すでに世界40カ国以上で承認済み
同剤の承認は、11,000人を超える国内および海外の2型糖尿病患者を対象に行われた第3相試験において、有効性および安全性が確認されたことによるもの。
海外では米ヤンセン・ファーマシューティカルズが、2013年3月にアメリカにおいて「INVOKANA(R)」の製品名で承認を取得し、現在は欧州、カナダ、オーストラリアなど40か国以上で承認されている。(小林 周)
▼外部リンク
・田辺三菱製薬株式会社 プレスリリース