世界87カ国に続き、日本でも承認取得
ヤンセンファーマ株式会社は7月4日、前立腺がん治療剤「ザイティガ(R)錠250mg(一般名:アビラテロン酢酸エステル)」の日本における製造販売承認を、同日付けで取得したと発表した。
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同社は2013年10月にアストラゼネカ株式会社と日本国内における同剤のコ・プロモーション契約を締結しており、今後は、両社で医療機関への情報提供活動を実施していく。
2020年には罹患数が最多となる見込みの前立腺がん
現在の前立腺がん治療法は、外科的あるいは内科的にアンドロゲンを除去するアンドロゲン除去療法と呼ばれる内分泌療法などが広く行われているが、アンドロゲン除去療法による去勢状態にもかかわらず、病勢の進行や再発がみられることがある。同剤はこうした去勢抵抗性前立腺がんを適応とし、アンドロゲン合成酵素であるCYP17を選択的に阻害することで抗腫瘍効果を示すCYP17阻害剤である。
また前立腺がんは、2020年には全てのがんの中で罹患数が最多になると予想され、罹患数の急増による治療選択肢充実へのニーズが高まっている。ヤンセンは、がん領域を重点疾患領域ととらえており、同剤の承認取得によって、日本における前立腺がん領域への初めての参入となり、今後も同領域への注力を継続していくとしている。(浅見園子)
▼外部リンク
・ヤンセンファーマ株式会社 プレスリリース