国内では10万人以上に使用されているイーケプラ
大塚製薬株式会社とユーシービージャパン株式会社は7月4日、「イーケプラ(R)点滴静注500mg(一般名:レベチラセタム)」の国内における製造販売承認を同日付けで取得したと発表した。同剤の効能・効果は、経口投与ができない場合の一時的な代替製剤として経口製剤に準ずるものとしている。
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イーケプラは、1980年代初期にベルギーのUCB社で発見された中枢作用物質で、従来の抗てんかん薬と異なる作用機序を有する抗てんかん薬。日本では、2010年9月から成人てんかん患者の部分発作に対する併用療法の効能・効果で発売され、4歳以上のてんかん患者の部分発作に対する併用療法として、錠剤の適応が2013年5月に、ドライシロップが同年6月に追加承認されている。
さらに今年3月には、てんかん患者の「部分発作に対する単剤療法(二次性全般化発作を含む)」の効能・効果で一部変更承認申請。国内では既に約10万人を超える患者に使用されている。
代替投与経路として承認が望まれていた注射剤
てんかん治療においては、抗てんかん薬の服薬を継続することで、約7割の患者が発作のない生活を送ることができる。しかし、その薬物治療は長期にわたり、胃腸障害や手術などで一時的に経口投与ができない場合でも継続的な抗てんかん薬の投与が必要となることから、代替投与経路として注射剤の承認が望まれてきた。
今回、イーケプラ点滴静注が承認されたことで、経口投与が一時的に困難な患者に対しても、継続的な治療が可能になった。大塚製薬とユーシービージャパンは同剤の共同開発・販売によって、患者を更にサポートできるように、単剤での使用をはじめとする適応の拡大を目指し開発を進めるとしている。(浅見園子)
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・ユーシービージャパン株式会社 ニュースリリース