ノボラピッド30ミックス注と比較して、低血糖発現頻度を有意に低下
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は6月30日、試験終了時にHbA1c 7%未満を達成した成人2型糖尿病患者において、低血糖の発現頻度が「ノボラピッド(R)30ミックス注(二相性インスリンアスパルト-30)」と比較して、「ライゾデグ(R)配合注(一般名:インスリン デグルデク/インスリン アスパルト)」で有意に低かったというメタアナリシス結果を発表した。
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ライゾデグ配合注は、世界で初めて1本のペンに2つの有効成分を含有した配合溶解インスリンアナログ製剤。食事時の追加分泌を補う超速効型インスリン(インスリン アスパルト)と、基礎分泌を補充する持効型溶解インスリン(インスリン デグルデク)を3:7の割合で含有する。
また、基礎分泌補充画分が持効型溶解インスリンであるため、従来の混合型インスリン製剤と比較して、優れた血糖降下作用だけでなく低血糖発現頻度も低下させることが期待できるという。
米国糖尿病学会のポスターセッションで発表
今回の発表は、米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催された第74回米国糖尿病学会(ADA)年次学術集会のポスターセッションにて行われたものである。
同メタアナリシスは、ライゾデグ配合注またはノボラピッド30ミックス注の1日2回投与を26週間実施した2つの臨床試験で、試験終了時にHbA1c7%未満を達成した2型糖尿病患者を対象に、低血糖発現頻度を投与群間で比較したもの。結果の概要は以下の通り。
- すべての低血糖の発現リスクは、ノボラピッド30ミックス注と比較して、ライゾデグ配合注で、30%有意に低下
- 夜間低血糖の発現リスクは、ノボラピッド30ミックス注と比較して、ライゾデグ配合注で、66%有意に低下
- 試験終了時のHbA1cの平均は、ライゾデグ配合注とノボラピッド30ミックス注で同様
- 空腹時血糖値のベースラインからの低下量は、ノボラピッド30ミックス注と比較して、ライゾデグ配合注で有意に大きかった
- 試験終了時の平均1日総インスリン投与量はノボラピッド30ミックス注と比較して、ライゾデグ配合注で有意に少なかった
(浅見園子)
▼外部リンク
・ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 プレスリリース