医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > ノボ ノルディスク 「ライゾデグ配合注」の低血糖発現頻度に関する臨床結果を発表

ノボ ノルディスク 「ライゾデグ配合注」の低血糖発現頻度に関する臨床結果を発表

読了時間:約 1分23秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年07月04日 PM01:15

ノボラピッド30ミックス注と比較して、低血糖発現頻度を有意に低下

ノルディスク ファーマ株式会社は6月30日、試験終了時にHbA1c 7%未満を達成した成人2型糖尿病患者において、低血糖の発現頻度が「ノボラピッド(R)30ミックス注(二相性インスリンアスパルト-30)」と比較して、「ライゾデグ(R)配合注(一般名: デグルデク/ アスパルト)」で有意に低かったというメタアナリシス結果を発表した。


この画像はイメージです

ライゾデグ配合注は、世界で初めて1本のペンに2つの有効成分を含有した配合溶解インスリンアナログ製剤。食事時の追加分泌を補う超速効型インスリン(インスリン アスパルト)と、基礎分泌を補充する持効型溶解インスリン(インスリン デグルデク)を3:7の割合で含有する。

また、基礎分泌補充画分が持効型溶解インスリンであるため、従来の混合型インスリン製剤と比較して、優れた血糖降下作用だけでなく低血糖発現頻度も低下させることが期待できるという。

米国糖尿病学会のポスターセッションで発表

今回の発表は、米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催された第74回米国糖尿病学会(ADA)年次学術集会のポスターセッションにて行われたものである。

同メタアナリシスは、ライゾデグ配合注またはノボラピッド30ミックス注の1日2回投与を26週間実施した2つの臨床試験で、試験終了時にHbA1c7%未満を達成した2型糖尿病患者を対象に、低血糖発現頻度を投与群間で比較したもの。結果の概要は以下の通り。

  • すべての低血糖の発現リスクは、ノボラピッド30ミックス注と比較して、ライゾデグ配合注で、30%有意に低下
  • 夜間低血糖の発現リスクは、ノボラピッド30ミックス注と比較して、ライゾデグ配合注で、66%有意に低下
  • 試験終了時のHbA1cの平均は、ライゾデグ配合注とノボラピッド30ミックス注で同様
  • 空腹時血糖値のベースラインからの低下量は、ノボラピッド30ミックス注と比較して、ライゾデグ配合注で有意に大きかった
  • 試験終了時の平均1日総インスリン投与量はノボラピッド30ミックス注と比較して、ライゾデグ配合注で有意に少なかった

(浅見園子)

▼外部リンク
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 プレスリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK
  • シベプレンリマブ、IgA腎症P3試験で主要評価項目を達成-大塚製薬
  • チルゼパチド、肥満症の日本人対象P3試験で有意な体重減少効果-リリー
  • エブリスディ2年データ、SMA小児の多くが独立歩行可能となったことを示す-ロシュ
  • 点滴ライン整理用の「カラフルホルダー」開発、ワンタッチで長さ調節可-東北大ほか