小児に対しては2013年から定期接種
ファイザー株式会社は6月20日、沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー13(R)」が、高齢者に対する肺炎球菌による感染症予防について、効能・効果の追加承認を取得したことを発表した。
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プレベナー13は、肺炎球菌の多糖体にキャリア蛋白を結合させたワクチン。生後2ヶ月から6歳未満の小児に対する肺炎球菌による侵襲性感染症を予防するワクチンとして、2013年11月から定期接種の対象となっている。免疫機能の未発達な乳幼児だけでなく、免疫力の低下した高齢者でも優れた免疫応答を引き起こして、感染機会の際に重要となる免疫記憶を確立するとしている。
同ワクチンには、2010年に発売された「プレベナー」に含まれる7つの血清型(4、6B、9V、14、18C、19F、23F)に加えて、6種類の血清型(1、3、5、6A、7F、19A)が含まれている。新たに追加された6種類の血清型の中には、世界的に増加傾向が認められ、薬剤耐性の比率が高い血清型19Aも含まれている。
日本で初めて高齢者への接種可能に
今回の適応拡大によって日本で初めて、肺炎球菌結合型ワクチンが65歳以上の高齢者にも接種できるようになる。
ファイザー・ワクチン事業部の神野浩一部門長はプレスリリースで
今後、肺炎球菌結合型ワクチンであるプレベナー13の定期接種化に向けた評価が速やかに行われることを期待しつつ、これまでの小児に加え、今後“ワクチンで予防できる疾病はワクチンで予防する”ことの重要性が成人領域においても普及するよう、企業としても努力してまいります。(ファイザー株式会社 プレスリリースより引用)
と述べている。(小林 周)
▼外部リンク
・ファイザー株式会社 プレスリリース