眼科用VEGF阻害剤ルセンティスの新剤形
ノバルティス ファーマ株式会社は6月26日、眼科用VEGF阻害剤「ルセンティス(R)硝子体内注射用キット10mg/mL(一般名:ラニビズマブ(遺伝子組換え))」を発売したと発表した。
画像はプレスリリースより
同製品は、眼科用VEGF阻害剤「ルセンティス(R)硝子体内注射液2.3mg/0.23mL」の新剤形。硝子体内注射専用のプレフィルドシリンジ(薬剤充填済み注射器)で、2014年3月20日に製造販売承認を取得、同年5月30日に薬価基準収載された。
感染リスクを低減、投与準備の負担も軽減
現在販売されているバイアル製剤は、投与過程での異物混入や感染のリスク、医療従事者にとっては投与までの操作が煩雑であることが課題となっていた。
今回発売されたプレフィルドシリンジは、医療従事者の投与準備の負担を軽減することができるように、バイアルからシリンジへの薬液の移し替えは不要で、眼内投与用の針を装着するだけで使用可能となっている。このため、患者への感染リスクも低減されているとしている。また、シリンジにあらかじめ印字された標線にあわせて投与することで、患者は安全、正確にルセンティスによる治療を受けられるようになるという。
ノバルティスは、今回の注射用キットのような製品の発売を通じ、安全かつより簡便に利用できる製剤を医療従事者および患者に提供し、眼科医療に貢献していきたいとしている。(伊藤海)
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・ノバルティス ファーマ株式会社 プレスリリース