好き嫌いなく野菜も食べてほしい!
野菜嫌いのお子さんに、野菜を食べてもらうように、世界中のお母さんが様々な工夫をしています。これまでは、「野菜の味が分からないような調理法」も1つの主流になっていました。
この画像はイメージです
ところが、野菜の味は隠さなくても大丈夫、というイギリス・フランス・デンマークの子どもたちを対象とした研究報告が寄せられました。
味を変えても食べる量は変わらない
この研究では、離乳食開始から3歳2ヶ月までの子どもたち332人に、アーティチョークのピューレを食事に取り入れてもらいました。アーティチョークは、子どもたちにほとんど食べさせていない野菜だったので、「新しい味の野菜」として、実験に取り入れられることになったといいます。
ピューレは、無添加のもの、砂糖で甘くしたもの、植物性オイルを混ぜてカロリーを高くしたものの3種類のうちいずれかで、最低でも100グラムを、5回から10回食べてもらいました。
その結果、アーティチョークピューレを食べる量が徐々に増えていった子どもは4割、ほとんど全部を食べた子どもはおよそ2割いました。一方で、なかなか食べてくれなかった子どもは16%いました。無添加のものと甘くしたものを比べても、食べる量には差がなく、甘く味をつけたからといって、たくさん食べてくれるわけではなかったといいます。
では、野菜を食べる量が多かったのは、どういったケースだったのでしょうか?実は、小さい子どもほどピューレをたくさん食べていることがわかったというのです。これは、2歳を目安に新しい食べ物を口にすることに消極的になったり、それまで好きだったものが嫌いになったりすることに関係しているそうです。
離乳食に取り組んでいるお母さんたちは、野菜本来の味にお子さんがなじめるよう、是非日々のメニューに野菜を取り入れてみてください。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
・‘Often and early’ gives children a taste for vegetables
・Learning to Eat Vegetables in Early Life: The Role of Timing, Age and Individual Eating Traits