操作性・携帯性を向上した改良製剤
大塚製薬株式会社は6月20日、気管支拡張剤「メプチン(R)スイングヘラー(R)10μg吸入100回」を7月2日から発売すると発表した。
画像はプレスリリースより
同剤は、メプチンのドライパウダーを使用した改良製剤で、メプチン製剤としては12製剤目となる。手のひらサイズで、喘息や慢性閉塞性肺疾患の発作時、簡単により早く吸入することを可能とする。
今回、新しい粉末吸入器として導入された「スイングヘラー」は大塚製薬の連結子会社である大塚テクノ株式会社と共同開発された。これは2005年に発売された「メプチンクリックへラー10μg」の改良型で、ワンプッシュで1吸入分の薬剤をセットすることができるなど、既存品と比べて操作性や携帯性が向上しているという。
アシストユースとしても使用
メプチンは大塚製薬が創薬したβ2刺激用の気管支拡張剤。1980年の発売以来、年齢や病態に応じて良好に服用できるよう錠剤・顆粒・シロップ・ドライシロップ・エアゾール・吸入液・吸入粉末剤の7剤形を開発し、現在は12か国・地域で販売されている。
メプチンの吸入剤は、効果の発現が速やかであるとの評価を得ており、喘息の発作時に広く使用されている短時間作用性β2刺激剤としては、市場の5割以上を占めているという。COPD患者においては、日常生活に支障をきたさないことを目的に、息切れや咳といった症状が出やすい入浴や運動の前のアシストユースとしても使用されている。(小林 周)
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・大塚製薬株式会社 プレスリリース