臨床試験で有効性と安全性が確認
久光製薬株式会社は6月20日、経皮吸収型持続性疼痛治療剤「フェントス(R)テープ」について、慢性疼痛の効能追加に関する承認を厚生労働省より取得したと発表した。
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今回の承認は、2013年7月に行われた承認事項一部変更の承認申請が認められたもの。申請は、中等度から高度の慢性疼痛を対象とした臨床試験の結果に基づいてなされ、この試験でフェントステープの1日1回投与による有効性と安全性が確認されていた。
癌性疼痛、慢性疼痛患者のQOL向上目指す
フェントステープは、鎮痛効果の高い合成麻薬のフェンタニルクエン酸塩を有効成分とする医療用麻酔製剤。久光製薬がもつ経皮薬物送達システム(Transdermal Drug Delivery System:TDDS)技術を用いたテープ剤として開発された。
2010年4月に、「中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛」を効能効果として国内での承認を取得後、2010年6月からは協和発酵キリン株式会社と共同で、1ブランド2チャネルによる、同剤の製品流通および情報提供収集活動を実施している。
同社は、引き続き協和発酵キリンとフェントステープの共同販売を行い、適切な情報提供を通じて、癌性疼痛および慢性疼痛の患者におけるQOL向上に一層貢献できるよう、努めていきたいとしている。(紫音 裕)
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・久光製薬株式会社 ニュースリリース