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九大医学研究院 難聴者患者とのコミュニケーションで「COMUOON」の有用性を報告

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2014年06月24日 PM12:00

卓上型難聴者支援システムの使用経験をテーマに発表

ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社は6月17日、軽度・中等度難聴者の聞こえを改善する「・サポートシステム (コミューン)」が外来診療時の難聴患者とのコミュニケーションにおいて有用であると報告されたと発表した。


画像はプレスリリースより

この報告は、九州大学大学院医学研究院・耳鼻咽喉科分野チームの研究によるもので、5月14~17日に開催された「第115回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会」にて発表された。

医師が難聴者である場合も有用

COMUOONは、補聴器のように音の受け取り手の聞こえを改善する形ではなく、話す側で聞こえやすい音声を作り出す仕組みによって難聴者とのコミュニケーションを図る機器である。

研究発表では、九州大学大学院医学研究院・耳鼻咽喉科分野チームがCOMUOONの使用経験をテーマとした内容を報告し、主に感音器(内耳・神経径)の部分に機能障害のある感音性難聴者の患者20人に協力を得て行った調査の総括を発表した。

この中で、COMUOONは外来診療時の難聴者の聞き取り改善に有用であっただけでなく、医師が難聴者である場合の診療にも有用と感じたという2点が挙げられ、診療現場での有用性が示されたとしている。(浅見園子)

▼外部リンク
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 プレスリリース

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