血糖コントロール不良の日本人糖尿病患者を対象
サノフィ株式会社は6月18日、「Toujeo(R)(一般名:インスリングラルギン【遺伝子組換え】注射剤、300U/mL)」が、1型および2型糖尿病患者において、「ランタス(R)(一般名:インスリングラルギン【遺伝子組換え】注射剤、100U/mL)」と比較して、同等の血糖コントロールを達成し、夜間低血糖の発現率が低かったことを示すEDITION JP 1およびJP 2試験の結果を発表した。
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用量調節期間中の低血糖発現率を減少
血糖コントロール不良の日本人1型糖尿病患者を対象に行われたEDITION JP 1試験では、6か月の試験期間で、Toujeoはランタスと比較して夜間低血糖発現率を低下させた。また、リスク低下率で、Toujeoはランタスに対して15%だったという(それぞれ68.9% vs. 81.0%;相対リスク[RR]0.85)。
夜間低血糖発現のリスク低下は、特にインスリン用量の調節期間中に顕著であることが判明。治験薬投与開始後8週間においての夜間低血糖発現率について、Toujeoはランタスより29%少なかったと報告された。
さらに、基礎インスリンおよび経口血糖降下薬の投与を受けても十分な血糖コントロールが得られない日本人2型糖尿病患者が対象のEDITION JP 2試験においても、夜間低血糖発現率が低下したという(6か月の試験期間中に1回以上の夜間低血糖を起こした患者数の割合が38%低下。Toujeoの28.3%に対し、ランタスでは45.8%;RR 0.62)。
夜間および1日(24時間)の低血糖発現件数(曝露人年当たり)も、6か月の試験期間にわたり両試験で、Toujeoが一貫してランタスよりも低いことが認められたとしている。(伊藤海)
▼外部リンク
・サノフィ株式会社 プレスリリース