室内塵ダニアレルギー性喘息患者を対象に
鳥居薬品株式会社は6月16日、室内塵ダニアレルギー疾患を対象とした減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬「TO-203」のアレルギー性喘息に対する国内第2/3相臨床試験の速報結果を発表した。
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減感作療法とは、アレルギー性喘息やアレルギー性鼻炎などの原因となるアレルゲンを、少量、低濃度から投与し、徐々に増量、高濃度へ移行させることで、アレルゲンに対する過敏性を減少させる治療法である。
優越性確認できず、試験結果を分析した上で対応
同試験は、室内塵ダニアレルギー性喘息患者を対象に、同剤の有効性および安全性を検討することを目的とした、無作為化、多施設共同、プラセボ対照、二重盲検、群間比較試験。今回の速報結果では、予め定められた有効性の主要評価項目において、同剤投与群のプラセボ群に対する統計学的な優越性が確認できなかったという。
また、安全性および忍容性に関しては、特に問題は認められなかった。同社は今後、同試験結果を分析した上で対応を検討していくとしている。
なお、同剤は室内塵ダニアレルギー性鼻炎を対象とした国内第2/3相臨床試験において良好な結果を得ており、製造販売承認申請に向けての準備を進めているとのことだ。(浅見園子)
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・鳥居薬品株式会社 プレスリリース