■薬局調剤点数も4.7%増
厚生労働省統計情報部は18日、2013年「社会医療診療行為別調査」の結果を公表した。医科の入院外における院外処方率が前年に比べて4・4ポイント上昇し、70・2%と7割を突破。薬局調剤の1件当たり点数も4・7%増加し、医薬分業の進展がうかがえた。薬局調剤を含めた診療行為点数に占める医科薬剤料比率は、横ばいの35・0%となった。後発品の使用状況を見ると、薬剤種類数に占める割合がロードマップの新指標で44・8%となった。旧指標では28・7%と前年に比べて1・8%増えた。
調査は、国のレセプト情報・特定健診データベースに蓄積されている昨年6月審査分のレセプトを対象に行った。医科の入院外における院外処方率は、前年に比べて4・4ポイント上昇し、70・2%となった。病院が1・2ポイント増の74・1%、診療所が5・7ポイント増の68・9%と、診療所の院外処方の伸びが押し上げた格好。科目別では、内科、産婦人科、耳鼻科で院外処方の伸びが大きかった。
院外処方率が高くなった影響を受け、薬局における調剤行為の1件当たり点数は1103・6点と、前年に比べて4・7%増加した。内訳を見ると、薬学管理料が52・0点と1・4%減少し、調剤技術料が229・2点と1・0%の微増にとどまったのに対し、薬剤料は820・5点と6・2%も押し上げた。
医科の診療行為別に見た入院外の点数を見ても、投薬は1日当たり点数が3・4%減少し、院外処方率の高まりが影響していることが考えられた。
薬剤の使用状況を見ると、薬局調剤分を含めた医科薬剤料比率は、前年比0・1ポイント増の35・0%とほぼ横ばいとなった。
後発品の使用状況を見たところ、薬剤点数に占める割合は11・1%、その内訳は入院9・1%、院内処方11・9%、院外処方10・9%となった。また、薬剤種類数に占める後発品の種類数の割合を見ると、後発品に置き換えられる先発品と後発品の種類数をベースに設定した新指標で44・8%、旧指標では28・7%と前年に比べ1・8%増えた。