ペットはもはや家族の一員。時には人が不自由を感じることも
犬、猫、鳥、爬虫類。現代の生活では、動物と一緒に生活している人たちがたくさんいます。ペットというよりも、もはや家族の一員と考えている人も少なくありません。
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家族の一員が原因となる睡眠障害は、これまでにも色々な形で報告されていました。赤ちゃんの夜泣き、病人のお世話や、お年寄りの介護、思春期の子どもたちが深夜に見ているテレビの音で寝不足になるという人もいます。
こうした睡眠障害に加え、このところ増えているのが、ペットに由来する睡眠障害です。アメリカのメイヨークリニックの睡眠センターを受診した患者さんで、ペットを飼っている人のうち、ペットが原因で眠れないことがある人は2002年で1%に過ぎませんでしたが、2013年には10%になっていました。
身近すぎて気づかない?睡眠不足の原因はペットかも?
睡眠障害を感じていながら、その原因がペットにあることを認識していない人も多く、「どのような動物を飼っているか」などの質問をしていくうちに、現実に気づく人も多いそうです。
2013年に、のべ110人の患者さんに対して行った調査では、ペットの種類や数についても情報を集めました。すると、このうちの46%がペットを飼っており、そのうち42%は2匹以上のペットを飼っていました。睡眠を妨げられるペットの行為としては、散歩の催促、鳴き声、いびき、徘徊などだったそうです。
ペットはすでに家族の一員。とはいえ、お互いの健康を害さずに、心地よい生活のパートナーとなれるような環境を作り上げる工夫が必要と言えそうです。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
・Are Your Pets Disturbing Your Sleep? You’re Not Alone, Mayo Clinic Study Finds