スイス・アクテリオン社が肺動脈性肺高血圧患者を対象に
日本新薬株式会社は6月16日、肺動脈性肺高血圧(PAH)治療薬「セレキシパグ(開発記号:NS‐304)」における国外第3相臨床試験の結果を発表した。
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この第3相臨床試験(GRIPHON試験)は、スイスに拠点を置くアクテリオン社が日本を除く全世界で、PAH患者1,156例を対象として行ったもの。セレキシパグは有効性の主要評価項目を達成したという。
病態悪化/死亡のイベント発生リスクを39%抑制
同剤は、経口投与可能な初めてのIP受容体選択的作動薬。病態悪化/死亡のイベント発生リスクをプラセボ群に比較して39%(p<0.0001)抑制し、主要な部分集団(年齢、性別、WHO機能分類、PAHの病型及びPAHの基礎治療)を通して、一貫した有効性が認められたという。また、投与期間は最長4.3年に達し、総合的な忍容性はプロスタサイクリン治療におけるものと一致していたという。
アクテリオン社CEOのJean-Paul Clozel氏は、プレスリリースで
我々のパートナーである日本新薬と共に、プロスタサイクリン経路に作用する有効な経口治療のPAHの患者さんへの提供に向けて、我々は一歩近づきました。(日本新薬株式会社 プレスリリースより引用)
と述べており、今後アクテリオン社は今回の試験結果を踏まえ、世界各国での承認申請を速やかに行うとしている。(伊藤海)
▼外部リンク
・日本新薬株式会社 プレスリリース