中央値が3か月延長
ドイツ・ベーリンガーインゲルハイム社は5月15日、「ジオトリフ(R)(一般名:アファチニブマレイン酸塩)」について、2つの第3相試験(LUX-Lung 3 およびLUX-Lung 6)の統合解析から、一般的なEGFR遺伝子変異陽性肺がん患者の全生存期間(OS)に関する新たな結果を発表した。
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2つの試験結果によると、標準治療と比べて一次治療薬としての同剤を使用した結果、一般的なEGFR変異陽性肺がん患者の全生存期間の中央値を3か月延長し、死亡のリスクを19%低下させることが明らかになったという。
米国臨床腫瘍学会にて発表
また、別の第3相臨床試験(LUX-Lung 5)では、アファチニブ単独療法後に腫瘍増殖が始まった肺がん患者に対して、化学療法と併用してアファチニブを継続投与する効果が明らかになった。複数の治療に失敗した後の末期肺がん患者に、アファチニブと化学療法の併用療法と治験責任医師が選択した化学療法単独投与を比較した結果、アファチニブ単独療法で病勢進行した後で、化学療法を追加してアファチニブを継続した患者群では、アファチニブによる治療を中止し、化学療法のみを受けた患者群と比較して、腫瘍増殖を抑えることができ、病勢進行のリスクを40%低下させたという。(浅見園子)
▼外部リンク
ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社 ニュースリリース
http://www.boehringer-ingelheim.jp