アレルギー性疾患治療剤、小児適応で追加申請
田辺三菱製薬株式会社は6月2日、アレルギー性疾患治療剤の「タリオン(R)錠」、「タリオン(R)OD錠」(一般名:ベポタスチンベシル酸塩)について、小児適応追加に関する承認事項一部変更承認申請を行ったと発表した。
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「タリオン錠」は、宇部興産株式会社によって創製された薬剤。田辺三菱製薬と宇部興産が共同で開発し、日本国内では2000年10月から、田辺三菱製薬がアレルギー性鼻炎を適応症として販売、2002年1月には蕁麻疹、皮膚疾患に伴う瘙痒(湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚瘙痒症)の効能追加が認められている。また、2007年3月には、剤型追加として、口腔内崩壊錠の「タリオンOD錠」も承認されていた。
口渇や眠気などの副作用が少ない第2世代抗ヒスタミン薬
今回の小児適応追加申請は、同社が実施した小児のアレルギー性疾患を対象とする国内臨床試験の結果をもとに行われている。試験では、同剤の有効性および安全性が確認されたという。
小児のアレルギー性疾患治療においては、第1世代の抗ヒスタミン薬によって生じる口渇や眠気といった副作用が問題となっている。これに対し「タリオン錠」「タリオンOD錠」は、第2世代の抗ヒスタミン薬として非鎮静性に分類されるものであり、こうした副作用発現が少ないことが認められているという。
同社では、今後もアレルギー性疾患に関し新たな治療選択肢を提供し、患者のQOL向上に寄与していきたいとしている。(紫音 裕)
▼外部リンク
田辺三菱製薬株式会社 ニュースリリース
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