「治療方法に関する患者の本音」多くの医師が求める
株式会社QLifeは5月26日、院長・部門長など治療法の決定権限をもつ医師338人を対象に、「患者の声を医療行為にどの程度採り入れているか」をテーマにアンケートを実施した。
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近年では、治療法決定時に患者意向を採り入れる医師が増えている。ところが事前に患者ニーズを把握することは困難で、すれ違いが発覚するケースも珍しくない。そこで、患者の声をどのように医療行為に採り入れているかをテーマに今回の調査が行われた。
調査の結果、多くの医師が「治療方法に関する患者の本音」を聞きたいと考えており、実際に、わずか「1人」であっても患者の声があれば、それを他症例に広く反映する実態が明らかになった。
患者からの治療内容への具体的要望は、増えている
調査によると、4人中3人の医師はたとえ「1人の患者の声」でも他患者の「治療法選択する際の確認内容」を変更する、と回答。しかも3人中1人は同一疾患に限らず全ての症例にて反映する、と答え、確認行為が変われば、選択肢の優先順や決定パターンが変わるため、患者がその医療機関全体の治療法に及ぼす影響が少なくないことがわかった。また、4割の医師が「治療内容に関する具体的要望を聞くことが増えた」とし、逆に「減った」と感じている医師はほとんどいなかった。
要望内容は「効果・副作用」「治療必要性や見通し」に関する詳細説明が多く、次いで「薬剤(品名・剤形)」「ジェネリック」「検査法・治療法」の指定であった。ただし集計方法次第では、「費用負担の軽減」が最大テーマであった。(QLifePro編集部)
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株式会社QLife ニュースリリース
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株式会社QLife 調査結果報告書
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