タンパク質の糖鎖修飾に寄与
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は5月20日、バイオ医薬品製造において、タンパク質の糖鎖にガラクトースを付加する糖転移酵素「1,4-Galactosyltransferase, rec(1,4-ガラクトース転移酵素)」を5月22日から発売すると発表した。
画像はプレスリリースより
タンパク質や生物由来の物質から有効成分が産生されるバイオ医薬品は、微生物や動物細胞に薬となるタンパク質の遺伝子を組み込み、増殖させることで、大量生産が可能となる。
特に、動物細胞の場合、タンパク質には、糖鎖が結合しており、糖鎖を構成している糖の種類、長さにより、効果が異なり、切断や付加による糖鎖の修飾を行うことにより、薬効の増強が期待できる。
顧客の要望を取り入れたカスタム化の相談にも対応
今回発売される1,4-Galactosyltransferase, recは、タンパク質の糖鎖にガラクトースを付加する糖転移酵素。製造に動物由来の原料を使用していないため、ウシ海綿状脳症(BSE)の危険性がないという。
また、同製品は、バイオ医薬品の製造工程で求められている製造品質管理基準(GMP)に準拠して製造され、グラム単位でも供給が可能であり、顧客の要望を取り入れたカスタム化の相談にも応じられるとしている。
プレスリリースでは
ロシュは、本製品の発売により、糖転移酵素をはじめとする糖鎖工学原料のラインアップを拡充します。微生物、動物細胞培養時のモニタリング装置とともに、糖鎖工学原料の製品群をさらに充実させ、バイオ医薬品の製造に、貢献を続けてまいります。(ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 プレスリリースより引用)
と述べられている。(QLifePro編集部)
▼外部リンク
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 プレスリリース
http://www.roche-diagnostics.jp/news/14/