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薬学実務実習に関する連絡会議ワーキンググループ、実務実習、4期制を提案―レベル底上げへGL作成も

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2014年05月28日 AM10:09

薬学実務実習に関する連絡会議のワーキンググループ(WG)は26日、同会議に「議論のまとめ」を提示した。実習の枠組みを現行の3期制から4期制に変更し、病院と薬局で行われる実習に連続性を持たせることや、実習レベルの底上げを図るため、大学側や受入施設、指導薬剤師などに向けてのガイドライン(GL)を作成することなどを提案した。

WGは、論点の整理や検討事項に関するたたき台の作成などを行うためのもので、3月の初会合で太田茂座長(広島大学大学院医歯薬保健学研究院教授)が連絡会議の下に設置することを指示していた。

現行の実務実習は、病院実習、薬局実習ともに11週間ずつ計22週を標準とし、5~7月(第1期)、9~11月(第2期)、1~3月(第3期)の三つの期に日程を分けて実施するケースが多い。

多くの場合、第1期と第2期、第2期と第3期の実習を連続して受けることが多いが、第1期を受けてから期間を空けて第3期を受ける学生もいる。

改訂コアカリでは、病院と薬局実習の内容を一本化しており、それぞれの内容の連続性が求められている。WGの鈴木匡主査(名古屋市立大学大学院薬学研究科)は、「連続して2期を組めるようにするためには、奇数では難しい」と説明。

例えば、4~6月(第1期)、7~9月(第2期)、10~12月(第3期)、1~3月(第4期)といったように、四つの期に日程を分けることを提案した。

病院と薬局の連携強化につながるなどのメリットもあるが、期を増やして「1期と3期」という組み合わせを行わないことになれば、病院と薬局の受入施設の数を増やすことが求められるほか、受入施設の負担を軽減する必要性も出てくる。

WGでは、実施に当たり問題がないかどうか、調整機構で確認することや、学生が最初の実習で何をどこまで学んだかの情報を実習施設間で共有できるようにするなど、大学が主体的に関与して質の担保を行うことなどを提言した。

また、▽大学向け(病院と薬局の連携確保、実習内用の質の担保も含む)▽実習施設向け▽指導薬剤師向け――のGLを作成する必要性も指摘した。

WGの提案は、会議に参加する国立大学薬学部長会議や私立薬科大学協会、日本病院薬剤師会、日本薬剤師会、薬学教育協議会などが持ち帰り、検討することを確認した。

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