来日中の国際薬剤師・薬学連合(FIP)のミシェル・ブッフマン会長は23日、都内で記者会見し、「責任ある医薬品の使い方が薬剤師にとって重要。そのためには、薬剤師の仕事を調剤から患者ケアに変えていかなければならない」との考えを示した。薬学における臨床教育を発展させると共に、医師や看護師等、他の医療従事者と密接に連携することで、適切な医薬品の使い方ができると強調。「販売業者ではなく、健康を提供できる本当の薬剤師になってほしい」とメッセージを送った。
■責任ある薬剤使用へ連携必要
日本は先進国の中で唯一、医師の調剤を容認している国とされ、医師が処方し、薬剤師が調剤する世界的な潮流と違うことが指摘されている。ブッフマン氏は「薬剤師の実務については、世界的にも少しずつ調剤から内容が変化してきている」との見方を示した。