日米でがん研究の研究協力を
独立行政法人国立がん研究センターは5月15日、今年4月に米国国立がん研究所(National Cancer Institute)との間で、研究協力に関する覚書を締結したことを発表した。
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米国国立がん研究所は、米国国立衛生研究所(National Institute of Health)を構成する最大規模の研究機関。がん遺伝子の基礎研究においてノーベル生理学・医学賞を受賞したハロルド・ヴァーマス氏が所長を務めている。
世界最大のがん研究助成機関であり、世界最先端のがん研究を進めるほか、米国以外の国や地域におけるがん研究の支援も行っている。
これまで以上に緊密な連携が可能に
公開された覚書によると、研究者や管理者における双方の人事交流、基礎研究や疫学、予防、診断、スクリーニング、治療、がん対策および生存に関する調査研究におけるコラボレーション、合同会議やシンポジウム、関連性のある他の科学会議の共同開催、学際的および公共に資する情報と資料の共有、すべてのがんの分野におけるがん研究費の資金調達・配分に関する協力、双方の参加者が合意できるその他の交流や協力プログラムの推進といった内容が明記されている。
国立がん研究センターと米国国立がん研究所は、これまでにも基礎研究や臨床研究分野を中心として、共同研究や人事交流を行ってきたが、今回の覚書締結により、さらに具体的、かつより広いがん研究の分野で、緊密な連携をとることが可能になったという。
この研究協力は両機関のみならず、日米のがん研究全体の発展に寄与するものと期待される。なお、この研究協力に関する覚書締結に関しては、4月24日の日米首脳会談でも安倍総理から、これを歓迎する旨の発言がなされた。(紫音 裕)
▼外部リンク
独立行政法人国立がん研究センター プレスリリース
http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release