炭酸飲料や甘い果汁飲料が、健康に好ましくない影響を及ぼすということは、ご存知の方も多いでしょう。アメリカの調査では、これらの飲み物の消費は、現在減少傾向にあるそうです。
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by David Castillo Dominici
一方、青年期の人々では、スポーツドリンクやエネルギードリンクの消費がおよそ3倍に増えているといいます。ビタミン類を含んでいたり、電解質バランスが整っていたり、といかにも体に良さそうなイメージがあるのでしょうか。
けれども専門家は、こうした飲み物に含まれる糖分やカフェインなどは、決して良い影響を及ぼすだけではないと警告しています。
ミネソタ大学ら研究チームが2,793人の中高生を対象として行った調査では、1週間に1回以上、スポーツドリンクやエネルギードリンクを飲んでいるとした子どもたちは、テレビやパソコンに向かっている時間が長いという事実が明らかになりました。当然、体を動かしている時間は短く、健康的な生活習慣とは言いがたかったそうです。
スポーツドリンクやエネルギードリンクは、本来激しい運動によって失われたカロリーや、電解質を補うことを想定して作られています。ただ単に、のどの渇きを癒すために飲むのに適しているわけではありません。
お子さんたちが、ビタミンやイオンなどをうたった宣伝によって、飲むことで健康を維持できると誤解しないよう、栄養に関して正しい知識を伝えることを心がけたいものです。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Sports and Energy Drink Consumption Linked with Negative Behaviors
http://www.newswise.com/articles/
Adolescent Consumption of Sports and Energy Drinks: Linkages to Higher Physical Activity, Unhealthy Beverage Patterns, Cigarette Smoking, and Screen Media Use
http://www.jneb.org/article/S1499-4046%2814%2900082-7/