内視鏡治療への移行が進む膵胆管疾患
オリンパスメディカルシステムズ株式会社は5月12日、膵管や胆管などの内視鏡診断・治療に使用するディスポーザブルガイドワイヤG「VisiGlide 2(ビジグライド・ツー)(TM)」をテルモ株式会社と共同開発し、オリンパスが6月4日から国内販売を開始すると発表した。
画像はプレスリリースより
近年、胆管結石や悪性腫瘍による胆管狭窄、慢性膵炎などの膵胆管疾患が増加している。これら疾患の治療法は、外科手術から患者に負担の少ない内視鏡治療への移行が進んでいるが、膵管や胆管は食道・胃・十二指腸と進む内視鏡の挿入経路とは逆方向に位置し、ガイドワイヤを用いて治療用処置具の挿入経路を確保する必要性がある。
また、疾患により胆管などが細くなる場合もあり、ガイドワイヤを通すことが難しいこともある。
先端部分のアングル形状などを改良
従来品である「VisiGlide(TM)」は、汎用性が高いガイドワイヤ製品として、多く使用されていたが、狭窄などガイドワイヤを進めることが困難な症例でも簡便に使用できる製品の開発が求められていた。
そこでオリンパスメディカルシステムズは、医師からの要望を受け、2009年に発売したVisiGlideの見直しを行い、今回、VisiGlid 2を発表した。同製品は、ワイヤの中心にある芯金の加工によって先端部の柔軟性を確保し、先端部分のアングル形状は従来品より小さくシャープに曲がった形状とするなど改良。また、特殊コーティングを採用したことで、ワイヤのコシを維持しつつスムーズな処置具交換をサポートするという。なお、海外での販売は順次行う予定としている。(浅見園子)
▼外部リンク
オリンパス ニュースリリース
http://www.olympus.co.jp/jp/news/2014a/